青影復旧記録

30年来ヨーロッパで頑張ってきた一台のA1が
地球をぐるっと半周して我が家にやってきた!

恐らくは観賞用バイクとして過ごしてきた彼を
バリバリの旅の道具にまで引き上げるまでをレポートする…なんてこと
なかなかできないのだけれども まあそのサワリだけでも
見てやってくださいな。

 

深まる謎…

スェーデンにある間も ず〜っとサイドカバーが付いていなかったので アッチではよっぽどサイドカバーが入手できないのだなあと思っていた。

ところが!実際に送られてきて謎は解けた!

このA1にはサイドカバーをとりつけるステーがないのだ。

つまりはA1SSというスクランブラーのフレームだったのだ…。彼も申し訳がないと思ったのか なんとサイドカバーは二個も同梱されていた…ハーカンよ、二個もらっても つかないものは付かないんだよなあ…。

解決されないままの謎は スェーデンからエンジンハンガーのプレートをわざわざ外して送られてきたことだ。

オイルラインをひたすら外して送ってくれたのは コンテナー内部をオイルびたしにしない工夫であったのだろうが…。

…ハーカン氏と会話をするように復旧作業を進める。


 

左カバーを外してみた。

オイルラインは前述の工夫のためか数箇所外されている。
しかしオイル ガソリンどちらもチューブが硬化している。

思い切ってすべて交換することにする。

ロータリーディスクバルブなのでこんなところにキャブが!


 

 

エンジンのカバー内は全てエアークリーナーからの空気の通り道になるので ひたすらエアシールのためにグロメットがついている。

しかしパーツの入手が困難なためか ヒビヒビボロボロになっても使われている。 無い所には黒いゴムのりのようなもので埋めてある。 部品どりエンジンから取って補ってやる。
一方ではこのグロメットを付けたまま エンジンにカンスプ塗装したりしている…。


 

自作の電装ハーネス…

シートを開けると 如何にも「自作でございます」といったハーネスが見られた。 う〜んこのまま蓋をしてみなかったことにしておく…

ウィンカーの配線なんか絶対元から無いだろうなあ…

さらには エンジンの隙間から さりげな〜くニュートラルランプのコードが出て来たりして…

う〜ん頭痛がしてきた…

キーをひねると一段目からヘッドライトが点く しかし火花が飛ばない。 二段目でヘッドライトが点いたまま やっと火花が出るので明らかにありがちな配線ミスがある。

ぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃ〜 


 
 
 

青ボカシ外装…

本来の オン エニイ スェーデン計画は このA1でスカンジナビア半島ツーリングを果たすことであったが その日が来たらこのブルーの外装をつけて回る予定だったのだ!(そんなところだけ異様に用意周到だったりして…)

最終型はこんなKAみたいなブルーがあったのだ〜


 

 
 
 
 

さらば!へっぽこゴムのりガスケット…

ガスケットB…

右エンジンカバーを外すと右側カバーの複雑な隙間を埋めるべく例のゴムのりが使われているのが目に入った。

こんなガスケット絶対欠品やろなあと思ったら ハーカンがわざわざ新品をイッコ入れてくれていた!ああなんと有難い!
向こうに送ってやるならいざ知らず なけなしの部品を戴くとは…
「この部品 決して無駄には使いませんぞよ」(島田勘兵衛)

奥には外されているオイルラインが見える

 
 

オイルラインの再建…

硬化したオイルラインを ホームセンターで売られている耐油チューブとひたすら交換する。接続部はコイルで留められているはずが 引っ張るとあっさり抜けるのでワイヤーリングして固定する。 わざわざオイルラインを外してくれるのはよかったかも知れないが バンジョーボルトが何個か無いままだった。
しかたなくKAの予備パーツから流用する。

 
 


ドライバーを入れて緩める穴にまでゴムの蓋をつけてエアー流入を防いでいるのだが…

え〜いキャブも開けてしまえ〜
こうなったらキャブの中も簡単に掃除することにしたが やって正解だった。 パイロットジェットが詰まっていた。パッキン類が手元に無いのでちょん切れないようにそ〜っと作業する。

 
 

スェーデンみやげ
右キャブも外して掃除したが フロート室の底には腐ったガソリンとオイルがべっとり。さらにはフロートがへっこんでいる…う〜ん今日は見なかったことに…
キャブの周りにはハーカンの家の前の松の葉が入っている。 遠いところを旅してきたんだなあと なんとなくしんみり…いかんいかん!

エンジンカバー下のスリットダクトはなんと!エアー通路に開口している!!何のためにグロメットでエアー通路をカバーしているのか だんだん分からなくなってきた…
つまりはクリーナーを通さず このダクトからエアー吸い吸いなのだ〜!

 
 

おお!A1にもバッチリ!

オイルライン完成!

オイルラインのバンジョーボルトには虎の穴パーツ本舗の対策ガスケットを使用してライン完成!
ここまできたら はよエンジンかけるんじゃ〜!

 
 

青影参上!

とうとう姿をあらわした青影!

GOGO!!

 
 

オイルはやはり日石の赤だ!

こ〜んな自分に誰がした〜♪

ガソリンはラビットの完全混合ガソリンを入れてキックキック!(なんと恐怖のラムコのレッドオイルが入っている)

 
 

数発のキックでいともあっさりとエンジン始動!

圧縮もまずまずあっていい感じ♪

この排気音が素晴らしいことにKAそっくり!

うお〜燃える燃える!!

 
 

それにしても すっげー煙だ!

例によってオイルポンプレバーを強制開放してオイルラインのエアー抜きを行った。

真っ赤なオイルがコーナンのメートル売り耐油チューブの中を あたかも心拍のように押し出されて流れていく…

今後の課題はめじろ押しであるが 暫しそんなことを忘れてこの復活劇を楽しんだ…


この後 エンジンを切ると左キャブから 一見ミッションオイルと思われるものが
ドロドロと噴出したので これはクランクオイルシールがパーなのだ!と
極端な落ち込みに見舞われた。
しかし 左だけミッションオイルを吸う構造になっていないのと
上のキャブ内の写真のドロドロオイルと性状がそっくりなので
腐ったエンジンオイルがクランクケース内から出てきたのではないかと希望的観測をする…

ステアリングのボールレースのがたが大きいことや ウィンカーやハンドルの問題
ガスケットやちょん切れたワイヤーをどうするか 
メインハーネスのやりなおし エンジンおよびハンドルキーなどをどうするかといった
課題が山積みであるが 一生最後のマシンとして相手に不足なしだ!

大きな声で言えないが こんなバイクでスカンジナビア半島ツーリングするとは
トイザラスで買ったゴムボートでアマゾン川下りするようなものだった…
あ〜たすかった…。

青影の復旧作業は まだまだ続く!!

 

スェーデンのガンナー=リン氏 ハーカン氏(いまだになんと発音するのか知りませんが)はもちろん
日本に運ぶ踏ん切りを付けて頂いたつね氏 青影の外装を仕上げて頂いたモトアートさん
貴重な部品の相談に快くのってくださった愛知マッハクラブの会長様 三河武士マーボーさま KDHさま ぺいさま
どうせなら原ツー(GA5)も一緒に買ったら〜とそそのかせてくださったはらださま
そして 何よりもハーカン氏のおうちから連れ出してくださったスェーデンのとよだ氏
また全ての段取りをしていただきました闇の運送人さま
その他大勢の皆様 本当におおきにでした〜
皆様の後押しが無ければ このちょっとした思い付きの企画は立ち消えになっていたでしょう。
この場をお借りして感謝の意を述べさせていただきました。


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