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エピローグ それでは これからどうしたらいいのか… |
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このサイトを前任から引き継いで数ヶ月が経過した。
トライアンフやBSAのエンジンパーツ等が未だに供給され 殆どレストアに困らないのは これらのメーカーが倒産する際 に 株主が集まってパーツ製作のための金型や図面 販売権等を買い取り その後もパーツを供給していたりするから らしい。 その株主というのは 元々は普通のファンであったりする訳で 一ファンのメーカーへの介入度の強さが 計り知れる。 トライアンフやMVの再生 またHDのAMFからの独立も ファンが株を買って投資したことが関係している とも言われている。 会社を乗っ取るほど株を持つことは不可能だが お小遣い程度でも株を買って 会社を応援するのが大人のファンの あり方かもしれない。
FIAT500の部品は 今でも新車を組めるぐらい出ると前に書いた。
W1クレージーズは 一個人のW1のオーナークラブであるが ミーティングやツーリングの活動のみならず パーツの リプロダクションにも力を入れている。 部品の仕上げや材質の良さは ストックよりもずっと良く そのラインナップは隅々のパーツに及ぶ。 ゴムパーツは わざわざ金型をおこして大量生産しているのだろう。 すべてがリプロパーツという訳ではないが 流用できそうな部品を用意してくれているのも嬉しいところだ。 ところがクレージーズの素晴らしいところは これらの部品代は 個人やショップの利益にしないで 採算が取れた段階で 次のリプロや流用パーツのストック代に回されているところであろう。 そしてマッハ系のクラブが 特に見習うべきは シングルキャブのW1やW1Sにとどまらず SAやW3の部品にも 愛情が注がれていることである。 (我々で言うところでは KH500やH2Cの専用部品を出しているようなものだ!) クラブをまとめる泰山さんは リプロパーツは会の趣旨を理解して金型を作ってくれたり 部品を製作してくれたり 流用できそうな部品の情報を提供してくれる会員がいて実現できており さらにはそれをモンクを言わず 買って 使ってくれるファンがいるので成り立っていると おおらかにお話をしてくれた。 しかし大変残念なことには マッハ系のマニアは 部品に対する講釈と薀蓄が豊富なのはよいが オリジナルパーツとの相違を指摘した上で 結局は20年前のパーツの値段に比べて高いとかなんとかで 協力してもらえないことが多いと言われる。 ああ さもありなんなぁとため息が出てしまった…。 日本のマッハファンには 純正NOSパーツ至上主義が浸透していて リプロパーツや代替パーツのプロデュースが難しい のかもしれない。 彼らには良い材質や 仕上げの良さよりもメーカー純正であることの方が大事なのだろう。 これは マッハも新品の頃はもっとよく走ったのではないかという妄想や 雑誌が煽りたてて形作られていった「伝説」に 一部起因するような気がしてならない。 パーツ虎の穴の最後を締めくくるところで 一つ提案するところのことは 我々が期待するべきはメーカーやショップ クラブではなく 自分らファン一人一人の意識と 行動力であると思われるが いかがなものだろうか。 パーツが手に入らなくて困るとぼやく前に 我々マッハファンは パーツを担う側にまわること またはそれに加担する 気持ちを持つべきだろう。 たとえ今は金型を作るほどのお金と行動力が無くても 誰かが作った良質のリプロパーツの 元を取ることには協力できるかもしれない。 自分自身は部品の図面を引くことが出来ないが 安く親切にやってくれる工場を知っているかもしれない。 マフラーを100本作ってもらって これを立て替えて販売することはできなくとも 今ファンの間ではどんな部品が 求められ 必要とされているのか調べることや そのアンケートに答えることぐらいはできるかもしれない。 自分がストックしているパーツを売りに出すことはしなくても 複製部品を作る時にサンプルとして貸し出すことは できるかもしれないし 流用可能な部品番号を知っているかもしれない。 一人一人の情報や 協力があれば W1クレージーズに負けないぐらいの素晴らしいマッハクラブが生まれると 信じて止まない。 手始めに 近日拙サイトの隅にでもリプロパーツのコーナーを設けてみたいと思う。 個人製作や ショップ製作に問わず良いものを掲載していきたいと思う。 掲載希望の方があれば ご遠慮なく連絡を下されば…と思う。 |
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