CDIのAユニット


Aユニットは 点火時期を検出する回路です。
ピックアップコイルから来た信号(ある一定の電圧)を来たとたんに
サイリスターのゲートを開くのに充分な電圧にまで昇圧して さらにトリガーアンプと
いうモノをとおして サイリスターにつないでいるようです。
コンデンサーの片側に貯まった400ボルトの電流を サイリスターを通して
アースに落とすことで 反対側のマイナスに帯電したのも消失するので
一次コイルに逆の電流が流れて 火花が出るということだと思われます。


写真1
Aユニットの内部メカを表から見たところです。
壊れた場合 BユニットよりAユニットの方が修理は難しいと噂されています。


写真2
上の写真を上下をひっくり返して裏から見たところです。
おつかいブルコをバラシて 泣くほど後悔した幼少時代を思い出します。


写真3
回路図からは恐らくはアンプと書かれているものだと思われます。
アンプって どんな構造になってるんかな…謎


写真4
これが 恐らくはサイリスターと呼ばれるものだと思われます。
無接点のスイッチみたいなものと理解されます。
ゲート(という端子)にある特性(電圧とか…)の電気がくると
アノード(Bユニットから来る側)からきた電気がカソード(アースに向かう線)へ
流れるようになるらしいです。


写真5
青矢印はアンプで 赤矢印はトリガーアンプでしょうか…
難しそうなのはミドリの矢印の部品群でして 恐らくは抵抗になる回路でしょうか??
シロウトはこれを見ただけで戦意喪失です。
逆に電流が流れたりしたときに回路を保護するためだとか
回路にゆとりをもたせるためのものではないかなと推測されます。
原理と実践のハザマのものと思われます。
ピックアップコイルから来た電気って 恐らくはちょっと交流っぽかったりするから
それを整流する意味とかがあるのでしょうか。


写真6
もはや35年前の設計による部品なので 全く同じ部品を
用意しようというのが難しいです。
アノードで400ボルト程度を受け止める事ができて
ゲートの電圧をトリガーアンプから来る電圧との相性がよいという
サイリスターを選ぶ必要があると思われます。


写真7
部分的に型番が分かる部品もあるが もはや入手困難なんだろなあ〜



CDIのBユニット


KAはバッテリーCDI点火なので フライホイールで発電した電気で火花を飛ばすのではなく
バッテリーから来た12ボルトを うんじゃらかんじゃらして 
一次コイルに400ボルトをかけて 最終的には二次コイルで30キロボルトまで
昇圧しているらしいです。
2ストには火花の飛び方の特性がCDIが良いとかいわれています。
4ストには火花が飛んでる時間が長い?ポイントやセミトラやフルトラが
よいとか言われています。
余談ですが 最近のビッグバイクって バッテリーフルトランジスタ点火が
主流らしいです。 
だからVマックスとか バッテリーが上がったら ナンボ頑張って押しがけしても
かからない筈ですわ♪


写真1
Bユニットの外観です。2個のトランジスターと思しきふたつの出っ張りは
普通は樹脂でコーティングされています。
CDI点火はキャパシター(コンデンサー) ディスチャージ イグニッションの略です。
だから↑「点火」の部分 「炎のニンジャマン」や「ミスターオサマビンラディン氏」のように
重複してるかもしれません♪


写真2
裏ブタをあけると 基盤が出てきます。
2個のトランジスターが蓋にくっついてます。何かするとはずれると思うのですが。


写真3
バッテリーから来た直流12ボルトは 2個のトランジスターで
なぜか?交流12ボルトに変換されます。


写真4
蓋にくっついた2個のトランジスターのうらの基盤です。


写真5
抵抗やらなんやらくっついてます。
これも実際の回路を 理論上の回路に近づける工夫でしょうか。


写真6
DCDC(直流→直流)インバーターと呼ばれているもので いわゆるトランスでしょう。
直流インバーターという名前にしては わざわざトランジスターで交流化してると
サービスマニュアルには書いてあります。
むかしのCDIに特徴的なツー音は 何から出ている音なんでしょうか?


写真7
DCDCインバーターで交流12ボルトを交流400ボルトに昇圧したのち
ダイオードで直流に整流するとかいてあるので これが
ダイオードでしょう たぶん。


写真8
ダイオードとおぼしき部品は8つ付いています。
またもや謎の抵抗?がついています。


写真9
これは イワキと書いてあるのでガラスでできたものでしょうか?
う〜ん これは何でしょう?


写真10
これはイグニッションコイルへ行く手前のコンデンサーでしょう。
今ではフィルム等を使って小型化されていると思います。
よく見ると筒型のものが二つ付いているんですが う〜ん。



ハコスカの社外CDI


写真1
今度はハコスカ用?と称する?CDIで KAと同じものを
自作したものらしいです。 かなり最近作られたものらしいのですが
それらしく新しい部品がついています。


写真2
上の黒い箱はDCDCインバーターでしょうか?


写真3
インバーターの型番から昇圧度合いがわかるはず。
12→400ボルトより昇圧されているのかもしれません。


写真4
ABユニット 合わせて作られているけど 小さくまとまってます。


写真5
これはたぶんAユニット部分で サイリスターとアンプとおぼしき部品があります。


写真6
サイリスターを選ぶのが難しいらしいので 実際に使えて走っていて
入手可能なサイリスターの見本になるかもしれません。


写真7
クローン人間マモーを操るユニットみたい…