マッハIIIピンポイント整備入門

目のうろこ

「大阪マッハクラブは どんな活動をしているんですか?」
「入部したいのですが どうすれば入部できるんですか?」
「入部するとなんか特典があるのですか?」
などと訊かれたことがあります。 そんな時はこう答えるようにしています。
呑みに行こうという誘いの電話をかける時に 「大阪マッハのしらやまですが」と名のると どちらさんの?と聞かれなくて便利なので そんなクラブっぽい集まりにしているだけなんです…と。

回りくどいようですが 実際にはそのようなもんです。 ところが メンバーは つわものが揃っていますので 集まりがあると なんらかのいい話し が聞けることがあります。 そんなお話を チョット書きとめてみましょうか。

by SHIRAYAMA 

「マイナス3ミリ」

 

これは 例のキャブレターの油面の高さです。 ビンの口から3ミリ下がベストセッティングだそうです。 マイナス3ミリにした上で メインやらの変更を行って欲しいとの南メカの言です。 キャブの構造上も理想の位置にあるそうなので 基本としてマイナス3ミリとしてください。 H2も同様です。

ラッキョのビンで油面を調整する方法を教えてもらった時に だいたいツライチか 1ミリ下ぐらいがいいと聞いた(気がしていた?)ために キャブ調整編ではそう書いています。 しかし夏場は どうしても濃い感じが否めなかったので 色々と自分で油面を変更して いいところが だいたいマイナス3から4ミリぐらいかと考えていました。 キャブ取っちゃ付けちゃの挙げ句 そこへ辿り着いたところで 南メカのお言葉は「マイナス3ミリ」。 はじめからそう言ってくれよな まったく…。

マイナス3ミリぐらいなら だいたいフロートのベロはツライチから心持ち上がったぐらいになります。

ツライチやマイナス1ミリぐらいであれば オーバーフロー気味であるが マイナス2ミリぐらいにしておくとオーバーフローもひどくないし 低回転のトルクもあって乗りやすいかもしれない。 (低回転のトルクがないのんこそがマッハだ!という人にはどうかとも思うが)あまり薄いセッティングも クランクやピストン、シリンダーに負荷が掛かるし 大事に長い付き合いで行きたい人にはいいかもしれません。 エンジンの状況の固体差もあるし 好みもあるし 色々試してみてください。

 

「クラッチの滑り」

500SSはよくクラッチが滑ります。 特に5千から6千まで回して走る、とりわけ上り坂ならよく滑ります。 そんなに回して乗らないでくれ と言われてるんだな〜と思って止める人、これが一番単車にはいいのかもしれません が 気になりだしたらとまりません。 新品のクラッチ板に換えて まだ間無しやけど 一応 総とっかえするかなあ どうするかなあ…。交換には当然オイルポンプを外さなければならないし デスビのタイミングマーク合わせもあるし うっとおしいなあ…。オイルポンプ やっとエアー噛みが無くなったところやしなぁ。

案外 クラッチ滑りで悩まされている人は多いようです。(H2は そこまで回さなくても けっこう走るのであまり気づきませんし あまり聞きませんが。) 迷うところでしたが…

「クラッチ? 滑るよ〜。 最終的にKH500の新品クラッチアッシー組んでも滑ったね。 結局アカンのやろ。 バーネットの板を組んだら滑らんようになったわ。 スプリングもバーネットにするとレバー重過ぎるやろ。 板だけでええねん板だけで〜。」と松浪氏の弁。 そうか〜ホイホイ新品に換えんで良かった〜。

バーネットを組むと 張り付きやすくはなるけれども 解決するらしいです。 でも もうちょっと今のクラッチ板つかっておこうと思いました。 ノーマルクラッチ板なら滑らない程度に乗るのがいいのかも。 当然 うちのは滑らないよという人は別ですが…。

 

「もっとまわしてくれ」

 

大阪マッハクラブで 焼き付きを経験したことのない人は ひょっとするといないのかもしれません。 焼き付きが勲章だとは思いたくありませんし 焼き付かないように乗っていきたいし 焼き付かないように乗って欲しい と切に願っています(少なくとも僕は)。

「なんぼ二次エアーに気を付けて オイルポンプを点検しても 焼き付く時は焼き付くもんや」とも言われています。 焼き付かない感覚を ふじわらさんから伝授してもらいましょう。

「焼き付きそうになる時は いつも 何かしら無理して回っている感じの時やね。 無理に回すから焼き付くんよ。 エンジンが こう もっといける もっと回してくれーゆうてるときはだいじょうぶ。 焼き付きそうな時は 絶対わかるで〜。」

…なかなかの名言です。 エンジンにこっちのワガママを押し付けるなということでしょう。 しかし ふじわらさんは エンジンブレーキをかけると焼き付く可能性が高いので アクセルを戻すときはクラッチを切って戻し ブレーキのみで減速するらしい…。う〜ん理にかなっているけれども これも恐いよなぁ。

 

「高回転でもたつく」

これはマッハ系でよく耳にする悩みです。 4〜5千回転にもたつく谷間がある とか5千回転以上回らない もしくは無理に回っている感じがするとか言われます。 当然これはキャブであるとか 圧縮とかの内燃機系のトラブルが最も考えられますが 必ず電装系のトラブルも頭に置いて欲しいものです。 プラグは基本ですが CDIも古臭いものを使っていますので 回転が上がると通電不良に陥ることもあります。 もっとありがちなのが プラグキャップとハイテンションコードの不良で これらは2〜3年で劣化するので惜しまずに交換しましょうとも言われています。 数ヶ月間キャブいじりの挙げ句 プラグキャップを交換するだけでイッキに改善したという例が多々あります。 潔く 今時のものに交換してしまうのもいいでしょう。

   

どノーマルのプラグキャップ。 プラグのアタマについているコイル状の針金は ハイテンションコードに差し込まれるだけ! こんな構造していると そりゃあリークするわなぁ。 純正でも もっとマシなキャップが出るので それに交換するべきかもしれない。 NGKや クレーンなんかにいいのがあるので 流用するのもよし。 ただし アルミの接点が取れない沿面プラグ(BUHX等)は使えなくなることもあり 沿面ファンは要注意!

 

 

「目のうろこ」は 某サイトのへっぽこトラブル捕物帳の表版の様子を呈してきました。 またいいネタがあれば書くことにします。

Enjoy your MACH LIFE !


 戻る