マッハIIIピンポイント整備入門

電装編その3

マテリアル編
最近では 色んなコードやキャップが手に入るが 実際にはどんなことに気を付けて使ったらいいのか ちょっと紹介してみよう。



KAの純正プラグキャップ

H2にもよくこんなタイプのプラグキャップが付いているが
ハイテンションコードに青矢印の部分が刺さり通電する仕組みのもの。
コイルの部分がプラグキャップに接していて 
「この構造こそがKAのパワーを引き出しているのだ!」と
力説していた御大も昔はいたものだ。
今でもそう思っておられるならすみません…

ともかく (赤オイルと同様に)分かっていてわざとチョイスされている方には
よいが そうでなければ交換したほうがよいだろう。

では 何に代えるかと考えると良いものが無いのも事実である。
このNGKのプラグキャップは 比較的入手し易くて 良いものなので
使われていることが多い。

しかし難点が1つ…
プラグのアルミキャップを外して装着するのだ。
ナニが難点かって?
現在入手可能の沿面プラグBUHXは アルミキャップの部分は取れない
構造なのだ!
沿面プラグファンは使用不可。
見た目、ちょっとカッコ悪いしね〜

…そこで 純正ファンはこれを使用するとよいかもしれない。
沿面プラグも使えるしね…

カワサキ純正の…
21130-016スパークプラグキャップ(630円ぐらい)
21131-004グロメットゴム(280円ぐらい)
21132-005グロメットゴム(110円ぐらい)

ただしこれもハイテンションコードと同様 劣化が早いのであまり長いこと使用すると
火の飛びが悪くなるし 雨天使用時にはリークの原因になることもよく言われている。

手に入るうちに買っておいて 2〜3年でコードとともに交換するのがよいかも…。

これはKammyさんオススメの NGKのLBEPKという品番のプラグキャップ…。
プラグのアルミ頭は取らなくても使えて 一見してひとつ上のメーカー純正と
よ〜く似てていい感じ。

NGKは店頭には置いていなくても いろいろなプラグキャップがあるらしい。
二つ上の よく見かける赤いキャップの黒版もある。
パーツ屋さんでカタログを見せてもらえるといいものがあるかもしれない。

ヤマハの純正プラグキャップで 比較的KAのキャップと似ていて
沿面プラグも使えるものを教えてくださった方がありました。
(左はオリジナル 右はヤマハ)

部品番号が8DG-82370-00で一個1080円でした。

純正タイプのハイテンションコード

かつては住友やヤザキから出ていたが 残念ながら最近では販売中止に
なったらしい。

電装編その1で書いたように コードも劣化しやすく2〜3年で交換したほうがよい。

プラグキャップ差込口が硬化して コードの銅線が錆び始めていたら
もはや潔く交換して走りたい。

プラグキャップ同様 入手し易くて安いのはNGKのコードキャップ一体型…

このキンキラキンの蛍光イエローが気に入らないが…

H2やKH等には使える長さであるが KAのワイヤーには短すぎるので
要注意だ。

社外品のコードは色んな会社から出ているので コードキャップ一体ものに
交換するのも手かもしれない。
最近はコードの芯が銅線とかの金属ではなくカーボンのものもある。

汎用のコードを購入してKAに使用する場合の長さを書いておく。

I/G  67cm(初期カバー) 57cm(後期カバー)
L  71cm(初期) 66cm(後期)      
C  67cm(初期) 62cm(後期)
R  74cm(初期) 69cm(後期)

デスビカバーによってコードの長さが違うので注意してください。

現在 大阪マッハクラブで流行っているのは 写真のクレーンカム社の
ファイヤーワイヤーだ。

ハーレー屋さんへ行けば入手可能。
両端にプラグキャップがついているので良いところ出来って使うらしい。
KAに使うなら なんと4セット必要だったが 余った残りのコードで
H2にもいけそうだった…

なんで大阪クラブで人気かというと 性能が良いのは当然ながら
ちょっと見た感じ純正のプラグそっくりだからだ。

二重シリコン被服コードで芯はカーボン製である。

太さが純正タイプのコードよりも太い(径8.5ミリ)ので デスビキャップや
イグニッションコイルは加工が必要だ。
(実際に使ってみたい人で 上手く行かなかったらまた相談してや〜)

クレーンのコード装着の図

結構カッコ良いっしょ?
色んなコードが出まわっているので またレポートして欲しい。
(ノロジーホットワイヤーとか使ってみた人がいたらまた聞かせてください。)

では よりよいマッハライフを!

代替イグニッションコイル案に つづく…




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