大阪マッハクラブの歴史

その3 再生編



大阪マッハクラブ解散後はトリプルスへは 三々五々参加するようになった。
元々走りのペースも違うし 出発する時間の都合も違うのだからそれは自然であったかもしれない。
解散後 大阪からの参加者は半分ほどに減ったように思われた。 また乗りつづける者は 自分も含めてトラブルは自分で監理できるようになっていたので 昼神温泉ぐらい単独で行くことも出来るようになっていた。
解散後も元大阪マッハクラブのメンバーの一部は 気の合うもの同志でビアガーデンへ行ったり 忘年会と称した席を設けたりしていた。
トリプルスでは 「大阪マッハクラブ残党の方々ご一行」と呼ばれていた。
数年間 残党と呼ばれた後に 並ぶ顔が定まってきたことから 大阪マッハクラブを再結成しようかという声が上がった。




新生大阪マッハクラブ初のビッグイベント 30THミーティング IN 明石は
当初 絶対に失敗するだろうとメンバー全員がタカをくくっていたが 
追い込み1週間前になり 忘れていた様に団結し 成功に導いたのだ。
直前になって必死に形にしたところなんかは あの 大阪花博とよく似ている。 そのためか?焼き付きや バク転といった荒業がそこここで見られた。


会のコンセプトは ただこの集まりを大阪マッハIIIオーナーズ(を付けてみた)クラブ と呼ぼうということのみであった。 会長と呼ばれる人がいるとしたら 年齢からマツヤさんのことだろう といたってアバウトであった。
会員である特典は 特になし。 トリプルスと 新年会のお誘いがあるということのみであった。
むかしからのお仲間の集まりを こう呼ぶとしただけであるが 宴会のお誘いをする時に 電話口で「大阪マッハの…」というだけで 話しが通じやすくなって 便利になった。



30THで 最も有意義で印象深かったのは 当時の開発スタッフ北尾 黒川両氏と カワサキ御意見番 清原氏のインタビューだったかもしれない。
清原氏も初めて聞いたらしいが マッハの開発コンセプトの1つに
「ウイリーしやすい」という項目が有ったらしい。
また 広報担当の小林氏には大変良くしていただいたので これまで最悪であったカワサキのイメージがすごく良くなった。
最後に カワサキはもっとマッハの部品を作ってほしいと懇願し 全員で小林氏を困らせた。
「旧車の部品を再生産するためには その部品の安全性テストを現在の基準でしなければならないので難しい」と逃げる小林氏に清原氏が
「そんなんオレがやったるやんけのう!」と切り返してくれた…。



有名無実のクラブとして再スタートした大阪マッハクラブは 老人の仲良しクラブ然としているが
不定期ながらMACH PRESSという機関紙も出るようになり また 若干名であるが 個性豊かな部員が増え
それなりに盛り上がりを見せてきた。 もともと反りが合わないものがいないので 居心地が悪くなりようもない。
しかし恐ろしいことに 幾つ年を経てもマッハを辞めないだろうということだけは見てとれるメンバーである。
このお達者クラブも 団結し大仕事を成す時がやってきた。 それは MACHIII 30周年記念ミーティングであった。
1999年は500SSが誕生して30年の節目にあるので 明石工場に里帰りを果たそうと考えたのだ。
トリプルスで名古屋メンバーにおんぶに抱っこの新生大阪クラブが挑む大舞台であった。
30Thミーティングは 500シリーズのみ 自走参加の条件にもかかわらず 32台の参加があり 盛況のうち閉会したのは記憶に新しい。




明石大橋を眺める小ツーリングを企画したが ここで九州マッハの殿様が 大バク転を決めてくれた。 新品以上に仕上げられたと言って過言で無いKAが一瞬で木っ端微塵である…。
晩の宴会に訪れた清原氏に 事故で宴会のスタートが遅れる旨を説明したが
「それって 今日聞いたコンセプト通りやんけ」と仰られた…。
…清原さんは最高だ。 今更ながらファンになってしまった。




明石工場の見学 小ツーリング 事故車焼き付き車の回収 宴会の段取り…大阪マッハクラブやれば出来る!が 私の実感である。
かつてのクラブのようにパートタイマーのマッハ野郎は一人もいないし 皆が独立した大人のクラブであることがクラブ成功の条件にあるように思われる。




しかし コンセプト通りとは言え 九州の殿も災難だったなあ と思いきや
年末には 手負いのマッハをネタに年賀状の撮影を行っていたとは
全く 恐れイリヤのクリヤキンである。
御自身 また マッハに刺さった矢に注目。
トリプルスまでに復活して下さい!!



大阪マッハクラブWEB SITEもクラブ活動の一環として
また 同じくマッハライフを送る仲間の遊び場として 世界に開放していく予定である。

今後ともよろしく!!







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