たまたまこのメーカーの単車を何台か持っているだけで
そのメーカーを好きで持っている訳ではありません。
別に そのメーカーにいいメをさせて頂いている訳ではないし…。
タンクに入っている社名は ただのデザインですよ。 |
悲しいかな こう答えてしまう訳を聞いて欲しい。 つまりは メーカーのパーツの供給状況には大いに不満があるのだ。
プロローグで メーカーの部品供給保証期限(正式には何というか知らない)が過ぎているということを書いた。
どこかに明言してあるのかもしれないが(少なくともカタログや 取扱説明書には明記されていない)
日本の工業製品の多くは 販売中止後 それを維持していくためのアフターサービスを10年間としているらしい。
10年経つと もはやユーザーからの需要が減るので パーツを作っても採算が取れなくなる ということであろう。
まあ性能的にも もっと良いものを出しているので そっちを買ってくださいな と言われている気がするのである。
マッハシリーズは海外にも まさに熱狂的とも言えるファンが存在する。
彼らと話しをすると 遠い外国で 日本の工業製品が 30年を隔てた今でも根強い人気を博しているのかと
誇らしい思いをする。 反面、やはりパーツの供給が悪いという苦情もワンセットで聞かされることが多い。
外国人のファンは 日本にいる我々がメーカーに働きかけて 部品を供給してくれるようにたのんでくれないのかと…。
昔のブリティッシュツインや ショベルヘッドとかの部品は供給されているところをみると この"10年契約"は
日本独特のことなのかもしれない。
(のちのち 一部は誤解であり 自分の姿勢も改めなければならないことにも気づくのだが…)
これは スェーデンのHAKAN氏のパーツストック。 一見ガラクタの山に見えるが
実は宝の山である。 彼らのすごいところは 何台も好きな単車を持ち チャンスがあれば躊躇せずパーツの買いに走ることだ。(根本的にストックしておく所にそれほど困っていないので出来ることかもしれない。)
しかし 仲間内では日本人ほど出し惜しみをしない。 はっきり言って 不思議と執着がなく部品を分け合って上手くやっている。 この辺は絶対見習うべきだろうなあ。
とにかく この所在のない部品の積み上げ方は万国共通だ。
(ついでにマッハファンにバツイチ率が高いのも 万国共通らしい…。とほほ)
(値段はさておき)メーカーからスムーズに部品が出ていれば こんな気分を味わわなくてもよいのにと感じることは多い。
部品を巡って とり返しのつかないぐらい人間関係が悪くなった事もあった。
たかがモノを巡って 付き合いまでもが悪くなるとは大人げないことだなぁとも思うが こと単車の事に限っては まるでガキになってしまう連中ばかり(自分も!)なので
仕方ないとも思われる。
このようなオイルタンクひとつでも今や貴重な一品である。
コレ一個(もちろん中古)が二万円ぐらいと言われることがあると思えば いらんから別にただであげる〜となることも有り。
人間関係を楽しみ 趣味が道楽の範疇に在るときはよろしいが コレで商売をしている人もいてややこしくなる。 当然 この言い値体質は商売人の方々にも脈々と息づいているのが恐ろしい。
こんな中で心身の健康を維持する極意は ナンボで買ったかすぐに忘れることである。
マッハシリーズは ワイヤー類やパッキン類といった消耗品はメーカーから供給されることもあるが
GT750や XS650はもっと悲惨であると聞いている。 さらには 他社に比べ 値段的にもマシだと言われている。
旧車の中でもマッハと並ぶ人気車のCB750も 宗一郎の死後 極端に部品の供給が悪くなったらしい。
同じメーカーでも Z200のような不人気車種は 皆目部品が出なかった記憶がある。
マッハ人気は 雑誌が煽るからだといぶかる向きもあるが 人気があるのは 結果的には良いことではないかと思う。
要は 自分はパートタイマーのファンにならないことではないだろうか。
厳しいことばかり並べてきたが そこそこのお金(断言しておくが カネがないということを言い訳にしている連中は このコラムは読まない
どころか マッハになんか乗らん方がいいゾ〜。 金がないならコンビニでバイトしてでもパーツ代をたたき出せ!)と 熱意と 誠意があれば
手に入らないパーツはないのではないかと思えるようになってきた。
かつてに比べると いろいろとパーツを手に入れる機会が増えてきたし その手段も選べるようになってきたということだ。
メーカーに対する不満苦情 恨みつらみは この辺にしておいて 一見して 絶望に近いこの状況を 如何に自分で切り開いて マッハライフを堪能するかを
模索していきたいと思う。
パーツ虎の穴 ゆくは地獄か極楽か…
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