さらばCB90JX 番外編
(2002/02/18)
平成13年初夏
平成12年末から開始したGA5のレストアがすこしずつ形になりだした頃 プータロー人生にもケリをつけて 弾みでタヌキ屋を創めた。 せわしないが充実した日々が続く中 一方では90SSの出番が少なくなり GA5で走る日が多くなってきた。 例によって「太陽の塔から一番遠いところまで自走で帰る方に 100キロ一万円マケます」の広告を出した。 締め切りの6月30日が近づくと 少しずつ遠方の候補者が名乗り出た。 そしてとうとう手放す日がやってきてしまったのだ。
アジトでの最後の整備をする。
チェーンを張りなおして タイヤの空気を入れて バッテリーをチャージする。 シーソーよりも チェンジペダルの方が好まれるだろうから 元々付いていたペダルと交換だ。
そしてオイルチェンジをしたが いつものことながらオイルの量はかなり減っている。 ヘッド周りから少しずつ滲むのと 高回転で回した時にガソリンと一緒に燃えてしまうのだろう。
新しいオーナーは茨城県だ。 太陽の塔から直線距離にて400キロの彼方だ。 実走で何キロあるんだろう〜
CB90JXの新しいナンバーはなんと「小沢さとる」だった。
さらば原ツー連番三兄弟!
早朝の高速バスの停留所にライアンさんが降り立った。 東京からバスに揺られて「遠くへ行きたい」を口ずさみながらやってきてくれたに違いない(譲渡の条件のひとつだ〜)。
この段階ではまだ笑ってるようにも見える。ええぞええぞ〜し〜らないっと。
早朝7時 ジローアジトを出撃!
RZメーリングリストの方々が 171号線から1号線まで引っ張っていってくださることになった。 朝からお疲れさん!
後ろに見える森?は万国博記念公園だ。
RZ三兄弟と新旧原ツー揃い踏みショット。 太陽の塔が入るポイントはないんだよなあ…
171号線茨木市あたりを走るCB90JX。
茨木と茨城 似ているようで…まだまだ先だ〜
さらばCB90と プータローの日々よ♪
ミラーに映ったCBが なぜだかにじんで見えるぜ…
タヌキ屋の開店に間に合わせるために 京都に入ったところで 折り返した。
GA5でとぼとぼと引き返す途中で 晴天の土砂降りに遭った。 一瞬の雨で ブーツの中に水がたまるぐらいだった。 青空が広がる下は 何故か大雨だった。 これって きつねの嫁入りというんだっけ?
ライアンさんはその後RZ兄弟とわかれて ひとり東へ向かった。 一号線をひた走り 夜は少し休憩して19日の早朝に茨城県K市のおうちにたどり着いた。
バックに見える海は 静岡湾か?
太陽の塔→茨城県 国道の旅 この間の実走距離はメーター読みで636キロ!
しかしライアンさんは思いのほか快適に走りきったらしい。 当然のことノントラブルだった…
あっ!という間も無く夏は終わってしまった。
もはや物憂げな冬を待つ頃一通の手紙が茨城から届いた。 CB90は 茨城で元気に走っているらしい。 日常の生活や 稲刈り等の農業にも使ってもらって新しい家族にも愛されて かつて決して走ったことのない道を走りつづけているそうだ。 その後ライアンさんのところには次女が誕生したと…
あの旅は「2001年安産祈願原ツーの旅」であったとは!
かりゆしかりゆし…
さらばCB90JX 完