マッハスリーへっぽこトラブル捕物帖・その1!

 


 

ファイル1 「金魚が・・」



オイラ おやじがマッハに乗ってたんでね ガキのときからおやじのマッハみてたじゃん。
 
んなわけで じゃじゃ馬マッハに憧れて 免許を取ったら、ぜって〜マッハだ!って決めてたんよ。 それもナニがなんでも初期型だ KAだって。 それでいよいよ免許も、ダリ〜教習行って取ったんで いよいよ探したよ KAをよお。
そしたらあるところにはあるねえ。 環状沿いのタイムカプセルって店でよ〜見ちゃったよ〜初期型仕様ってやつ? フレームは1万代でもエグリがついてさあ 右のカバーがこう コードがさあキャブの下を通ってるやつ。
よくわかんないんだけど、激レア〜だって雑誌に書いてあったしー、フルレストアしてあるてゆうんで ヒャクマンちょっとしたけど36回ローンでソッコーしちゃったよお。(中略)
 

カノジョがさあ、四国回りたいなんていうんでツーリングだーって行ったんよ。 そしたらさあ 今年雨ばっかでさあ なんかしょっちゅうふけなくなって止りやがんのよ。 しまいに全然かかんなくなってさあ。 カノジョ怒って電車で帰るっていうし(中略) とうとうバイク屋でみてもらったんよねー。
 
そしたら右カバー開けたら 水がジャバって。 なんで〜? そこってさー良く知らないけど デスビー?とかいうのがあって水入ったらダメなんだって〜。 金魚飼えるぐらい溜まってたの見たんだよなあ。 そんなの欠陥じゃん。
こりゃ〜帰ったらタイムカプセルにモンクいわなくっちゃねえ 気がすまねえよう。


東京都 えーたろー(鳶職)

 

 


傾向と対策


 

これは デスビカバーが対策前のものを使っているんで起きたトラブルでしょうね。

初期のマッハはデストリビューターが右カバー内にあって、そのカバー内に水が溜まる事でハイテンションコードやデスビでリークするトラブルが出たんで水が入らないようにハイテンションコード基部にグロメットが付き 水抜きのドレーンが付いたカバーに変更されています。

さらにはオイルポンプレバーカバーがアルミ製であったためにリークしたこともありプラスチック製に変更されています。

これらはやはりリーク対策が必要であったために変更されているので乗っていくためには後期型のカバーに変えたほうがいいでしょう。


色々と勉強しないと、ローン払いきるまで持ちませんので修行を積んでください。

 

 


ファイル2 「ぺっちゃんこ」



あれはトリプルミーティングの帰りやったと。

珍しく天気も〜さあ良かったきにちょっと飛ばして帰ろうかにいとおもいよったんよ〜。 したらみーんなお馬式にトバすでねーの。 コリャまきらりんちゃでアクセル全開でいったと。 きもちんよか日やったとね〜。

したら急にボンって音がして マフラーの音がバラバラバンバンいい始めたと〜。 こりゃやっちまったっちゃ〜って 路肩に寄ったら みーんなして探してくれたっちゃ。 バッフルチューブぞ。 バッフルがぶっとんだっち! したら 見つけてくれたチューブはトラックに轢かれてぺっちゃんこやったき〜。まっこと とほほ…やったき すかんちゃ〜。


鳥栖市 げんさん(花火師)

 




 

 



傾向と対策



 
これは 正統派のマッハへっぽこトラブルですね。 よく聞かれます。

マフラーからオイルだけでなく バッフルチューブも飛び出すとは さすがマッハですね。

 
バッフルを留めているねじが緩みやすいんで 時々はチェックしましょうね。

 


ファイル3 「ブチッ!」



むかしはH2に乗っとったけど まあ ややこしい単車やね。 ま、パワーあるん好きなんで 一時はV−MAXいってみたけど やっぱりあかんね。 次の信号行くまでに飽きてしもたわ。

んで やっぱ H2。 これでキマリ。 ところが昔のパワーが出んね。 年代モンやしね。 それでいっぱつマフラーの掃除をしたろって バッフルを抜こ思たんよ。 ところが抜けんのよこれが ナンボやっても。 朝から必死こいてやってもダメ。 こりゃあ人力でなんぼやってもあかんなあって。

 

 

それで堪り兼ねてバッフルのね そうあの横棒にね ワイヤーゆわえてね そのワイヤーを電柱に縛るやろ エンジンかけてギャンギャ〜ンって発進してん。 …そしたらブチッていいよったんで ワイヤーが切れたんかなーと思ったら横棒がちょん切れてよった。 んでもうバッフル抜けへんようになってしもた。 何とか抜く方法ないかな〜。


大阪府 サブロー(元ダーク・脱サラ自営業)

 


傾向と対策



 
これも正統的マッハとほほトラブルのひとつです。おんなじことした人、あと三人ぐらい報告があります。
さらには買ったときから横棒(三角)がちょん切れていたりして、どないしようもなく バッフル留めネジをはずして、いつか勝手に抜けてくるだろうとお迎えを待っている某氏のような人もいます。

 

 

ふたまわりほど太い横棒を上手く溶接して 慎重に回しながら抜くしかないでしょう。