マグネットローター着磁システム Sドライブ
よくある質問



Q1 ローターの磁気はそれほど大事なものなんですか?


H2(H1D)とH1Eはフライホイールマグネット点火(でCDI点火)です。 バッテリー点火車(KAやH1B KH250など)はジェネレーターでバッテリーをチャージして バッテリーの12ボルトで火花を飛ばしております。 走りながらバッテリーが充分にチャージされていれば 恐らくは発電は充分に足りておりますが フライホイールマグネット点火の場合は チャージコイルに磁気をかけて切る時の電磁誘導で400ボルト程度の電圧の電気を作ってCDIのコンデンサーに電気をかけて火花を飛ばしております。
つまり磁気とコイルで電気(高電圧)を作り上げて その電気で直接火花を飛ばしております。 もちろんジェネレーターコイルも大切ですが マグネットの磁気も恒久的永久的ではなく 出荷時よりも磁気が弱っているので 本来の走りやフィーリングを保てていないのではないかと考えています。
オートバイのマグネットローターは特殊な形をしておりますので これまで着磁することは困難でしたので 特にマッハ系の着磁は初めての試みではないかと考えております。
今では着磁したローターで走っておりますが 改めてマグネットローターの磁気が大切だったのだなと実感しております。



Q2 着磁することによって なにがよくなるのでしょうか?


現在まで使ってきたローターはもとより 箱入りのデッドストックのローターでも磁気が弱くなっていることを確認しております。 磁気は発電に使われて磁石から奪われていくだけではなく 経時的変化で弱っていく(減磁されていく)もののようです。 磁気がよわっていることにより バッテリーの充電が弱くなりバッテリーが上がりやすくなるだけではなく スパークプラグの火花も弱くなります。
そんな場合でもフライホイールマグネット点火ですので 回転数が上がれば充分な発電を得られるかもしれませんが とくに低い回転数から5000回転ぐらいまでは発電が不充分で火花の飛びが弱いと考えられます。 充分に着磁されたローターに交換して走ってみたところ
「発進時から高回転までのトルクが太くなる感じ」
「街乗りでの変速のつながりがスムーズ」
「6〜80キロからの追い越し加速がなめらかでトルクフル」
といった印象です。
H2(H1D)のローターは磁気が弱っている度合いが全般につよく 改善した感覚を実感しやすいと思われます。
H1E〜KH500のローターは 比較的に磁気がよわっていないものが多いのですが 同じくトルクフルで滑らかな乗り味になると好評です。

参考


Q3 マッハシリーズ以外やKHのローターも着磁できますか?


H2のローターのように1個のローターに複数の磁石が付いているものは専用の着磁コイルを作成しないと磁気をつけることはできません。 なので どのローターでも着磁できるとは思えませんが マッハシリーズ以外の車種にお乗りの方で もしなにかお手伝いできることがあればご相談ください。
着磁コイルはかなり高価なものでかつ ローターに使用してある磁石によっては磁気がつかない可能性もあり「作ってみないとうまくいくかどうか分からない」もののようです。 だから実際には今回のH2の着磁ローターの作成には磁石会社側は あまり肯定的ではありませんでした。
つくって着磁してみたが 全然磁気がつかないというケースも少なからずあるようです。
KH400やKH250のマグネットローターはH2のものと全く形状が違うので 現在のところ磁気をつけることはできません。




Q4 誰の車両でも調子がよくなりますか?


わたしは今までH2は電装系に問題があって またその解決が難しいので あまりヒトには勧めませんでした。 バッテリー点火のKAなどでは バッテリーの充電が何らかの不調で悪くなった場合「走らない」ということで 否応無しに解決を迫られます。 一方フライホイールマグネット点火のH2では 発電が悪くても回転数を上げたらそれなりに発電されるようになって なんとなくそれなりに走れたりするのです。 それはジェネレーターコイルに問題がある場合でもマグネットローターの磁気が落ちてても 回転さえ上げればそれなりに発電はあがりますから火花の飛びはそれなりによくなるということでしょう。 ピックアップコイルの信号も 回転が低い場合にはシグナルが出ないので失火ぎみで 回転を上げたらシグナルが出て火花が飛ぶということもあるようです。 車輛の不調というのは 古いオートバイの場合同じ点火系でも マグネットローターの時期が落ちている ジェネレーターコイルが劣化している CDIのコンデンサーやサイリスターが劣化している SGローターとピックアップに問題があって正しく点火のシグナルが出ていない等の複合した原因によるところが多いと考えています。 ただしまずは磁気を見なおすところから始めていただいて ひとつずつ調子をとっていくのが大切と考えています。もちろんキャブレター・マフラーや内燃気系も大切です。

だからどの車両でも とにかく磁気をつけると調子が出て万全になる とは考えていません。 しかしまずは火花ありきなので CDIを交換してみようかなあとか チャンバーつけてみようかなあ の前にまずは磁気ありきだと考えています。
H2の電装系を見直す場合は まず ジェネレーターの最低限のチェック(SMのP26に書いてある程度)をして問題がなければ マグネットローターで次にCDIかと思います。 ダメなジェネレーターもありますが 外から調べる限り「これはダメだ」と言い切れる根拠は中々ないです。
わたし自身の私見では「H2にはすべての万全を尽くしては見たものの こんなもんなんだろうかなあ 今ひとつ面白みにかけるなあ」と感じてきましたが ローターの着磁でやっと「H2って面白いバイクだな!」と実感できております。



Q4 支払いはどうなりますか?

代金は着磁ができた場合に銀行に振り込んでいただきます。 振込みがあればローターを返送します。磁気がつかなかった場合は そのまま代金はいただかずに返送いたします。 それゆえに返送は送料着払いだと考えておいて下さい。 料金代引きには対応しません。



Q5 予備のローターを何個も持っていますが この際全部着磁したいのですが

予備に持ってるローターを複数全部着磁してしまうのはもったいないです。 というのは 磁気というのは保管しているだけでも落ちていきます。 だから新品で未使用のローターでもド中古よりも磁気が落ちてるものが何個もありました。
今つけて走る分だけ磁気をつければいいと思います。





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