CB90復旧日記・その3
レストア写真集付き

 

4月3日


朝から雨は止み 路面が乾きだした。
今だとばかりにCBを取に行く。 再び雨に祟られる前に駐輪場から押し出した。 コックを開くと 錆ガソリンが透明のガソリンチューブを伝ってキャブへ降りていく。 2〜3発のキックで始動する。 途中で一度止まって 前後ブレーキの遊び調整をする。
遊びの部分とかは前のオーナーの癖を感じるところである。 これまで どこでどんな使われ方をしていたんだろうなあと いつも思う。 フロントブレーキのパットは まだ充分残っているが カゼをひいているのかマッハ III よりも利かない。 タンクキャップからはガソリンだだ漏れである。 昨日と違い 不調を解消していくことが楽しみですらある。 比較的に良好な外観であったが 手を入れなくてはならない部分のナント多いことよ!

 




家に帰り着いたとたんに 作業を開始する。 まずは ガソリンをオイルピッチャーに汲み出した。 錆ガソリンには赤茶色の水ドロも沈んでいる。 こんなことなら満タンにしなければよかった。 捨てるのも気が退けるのでコーヒーの紙フィルターで濾して マッハやフィアットやW1におすそわけする。 このときになにげなくマッハ750のタンクの中を覗いたが タンクの底のほうに錆の浮いているところを発見し、かなりキツいショックを受ける。 やはり時々は水抜き液を入れたり コーティングしたりせなあかんのかとがっかりする。 本当にやらなあかんことは無限である。 フィアット500のタンクは恐ろしすぎるので覗くのはやめておく。

さて CB90のタンクは悲惨を極めていた。 外から見たところは全くきれいであるが 内面はびっしり錆であった。 コックを外して点検したが 水だまりには赤錆水が満タンに入っている。 予備コックのラインにはストレイナーが無く 剥がれた赤錆で詰まっている。 メインラインもかなり詰まっている。 かろうじて通っているといった程度であり これほどヒドいと笑えてくる。 コックは 足踏みポンプでエアーを吹き付けて通す。 ポッケのコックも通りが悪くて 回転が上がりにくいのかもしれないなあとふと思う。 動きの辛いアクセル クラッチ フロントブレーキのワイヤーにはオイルを通す。 インジェクターでCRCなどを通す手もあるが いまだにアルミホイルで漏斗を作り ワイヤーの先につけてオイルを一昼夜通す方法をやっている。 これが昔のサービスマニュアルに書いてあった手であるが 今やつまらないこだわりかもしれない。
フロントブレーキパッドは外して 金ヤスリで表面を剥がしておく。 JXのメカニカルディスクは誰に聞いても不評であるが この時代のディスクブレーキ自体が利かないのだろう。 少しでもこれで利くようになればと思う。
エアークリーナーエレメントもひどい状態であったので 注文してみる。 ホンダはこのへんの共用部品が多いので 何とかなるだろう。キャブレターは 予想通りに錆水に浸かっていたので 改めて掃除し直す。
一番の問題点はやはりガソリンタンクであろう。 これほどヒドいタンクがおいそれと良くなるのであろうか。 よもや錆が落ちたとしても よほど強力な予防効果が無いと再発するなあ。 近日 ケミカル類を探しに行くことにする。 

 


 

CB90復旧日記・写真集

 

 

タンク外した

景気悪いことばっかりゆうとってもしゃーないんで 一発 ニューゲッターで景気付けじゃー!と思ったのも束の間 筋金入りの貧乏神かもしれない…。

完調まではほど遠い。

 

オイル通し
空冷バカ一代はインジェクターみたいな軟派な小道具には頼らんのだ!(持ってるけど)やっぱしオイル通しは重力でじんわり24時間待つのだ。 

だってサービスマニュアルに書いてあるもんね〜(大バカ)。

 

取説

シート下からこんなん出ました〜。 

ありがたやありがたや…。

 

錆び錆び〜
うっ こりゃひでえ!
サンポールマジシャンと呼ばれた大将も脱帽の錆び錆びタンク。 まさしく外観で判断したらあかんで〜の見本。 

こんなモン使えるようになるんかいな…。

 

吹いてる

最近はコンプレッサーも安く手に入るので持っている人も多いと思うがウチはまだない。 
キャブ等の整備には足踏み式が重宝する。まあクチで吹いたりしてるヤツより進んでるけど コンプレッサー買うほど本気でないというメカに対する姿勢丸見え。 

それにしても錆の詰まったコックは手強かったぜ。

 

さかG
ご存知!花さか爺のタンククリーナー。こんな色モンみたいなヤツ使えるんかいな〜。 

それにこのネーミングは理解不能である。会社のエライさんが着けたんかいな〜。