ハイパー原2・ミニトレ125復刻プロジェクト!

 

まずは載っていた当時の記事を以下に復刻します。
(著作権気になるなぁ。八重洲出版さん、ダメやったらすぐ削除しますので・・。)
 


モーターサイクリスト誌(八重洲出版)1974年5月号より抜粋

ここから↓

(扉文)

「おもしろい改造車を造るんだが取材に来ないか、とある東京の読者から連絡を受けた。聞けばGT80のフレームに125ccのエンジンを積むという。こいつは気違いみたいな車ができるぞ〜というわけで興味津々取材にでかけた。」

(本文)

125ccエンジン搭載車とノーマルのGT80の違っているパーツは・・・シリンダー、クランクケース、キャブレター、マフラー、エアクリーナー、スプロケット。
変更される箇所はフレームのエンジン取り付け位置を変えることと、オイル潤滑が、ガソリンに混ぜる混合式になることくらいで意外と改造箇所は少ない。
採用するシリンダーは AT125 のもので、クランクケースは MX125 の初期のものを装着するという。
マフラーは HT90 (原文のまま)、エアクリーナーは MX125 のキットパーツ、キャブレターは AT125 のもの、スプロケットはフロントに17、リアに36を付けるのだそうだ。オーナーに苦労するところはと聞くと、スイングアームピポット下部のフレームを補強することと、ストップランプスイッチ部をずらしてとりつけなければならないが・・・大した問題ではないとの返事。
ただしこれは、今回のようにたまたま MX のクランクケースや AT1 のシリンダー、 HT1 (原文のまま)のマフラーなどが揃ってからの話で、なかなかこううまく行くもんじゃないらしい。この125ccのエンジン搭載車、そんな意味でもかなり貴重な車といえそうだ。

(各写真キャプション)

左が125ccエンジン搭載車のパーツ群
 
右側がGT80のもの。

両者のエンジンを比べてみると、幅はGT80が 21.5cm なのに対し、125搭載車は 28cm 。
 
高さはGT80が 25cm なのに対し、125搭載車は 28cm ある。

ノーマル車GT80のエンジン回り。このエンジンを降ろすわけだが、その際オートルーブのオイルタンクも取り去ってしまう。

フレームだけになったGT80、各部の寸法をみて125のエンジンが積めるか確認する。

積めるとなったらエンジンを仮乗せして、さらに細かいチェックーエンジンの取り付け位置の移動、フレーム補強の必要性など調べておく、それから

Fスプロケットとリアスプロケットの芯だしもこの段階でしておく。

ここまでやった後、エンジンを一度降ろして、125搭載のための作業にかかる。
写真は溶接でフレームを補強しているところ。

従来のエンジン取り付け位置では合わないため取り付け位置をずらして付ける。

ストップランプスイッチ部も邪魔になるため移動して付け直した。

すべてが OK となると、いよいよ125ccのエンジンを積み込むことになる。

AT125 のキャブを取り付ける。

電装関係をチェックして、エアクリーナーを装着するといよいよ大詰めだ。

みごとに収まった125ccエンジン