やあ いらっしゃい ブラックさん。 世界を股にかけた模型野郎のお眼鏡にかかるとは ジロー模型店も第三話から有名になってきたものです。
これからもどんどん飛ばしますんでご期待下さい。
(アステカイザー模型にはミルマスカラスのフィギュアとか空中都市マチュピチュジオラマキットとかありませんか? あればゲットしておいてください!)
さて お尋ねの原爆ドームですが これはいわゆるご当地もんですね。
有名なところでは 沖縄の首里城や四国の犬吠崎灯台などがあります。
首里城は アリイ(イマイ?)が当地に依頼されて作ったもので 現在の首里城の遺跡のジオラマのようなキットです。 (普通は昔の首里城を再現したものをキット化するかと思うが
土嚢と土塁のみが残る遺跡をキット化していてとても興味深い。 沖縄旅行の際はお土産にどうぞ。)
犬吠埼灯台は 万年塗料皿で有名なモデラーズ社が日本中の灯台をキット化するべく野望に燃えて開発し、そして第一作で夢敗れた一品でした。
当時 木下恵介ファンは三個は買ったキットらしいです。 さて原爆ドームのキットですが 噂には聞いておりましたが実物は見たことがありませんでした。
ドームのキットは 我らが広島のマッハ野郎、 手裏剣で有名なTOKOROさんにわざわざ買いにいっていただきました。
ワー パチパチパチ!
さて キットですが これが驚くほどよ〜くできた模型でした。
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これが世界遺産 原爆ドームのキットだ!
ボックスアートは 実物のドームの写真をメインにしキットの完成写真を付けてある。
なかなか美しいレイアウトだ。 スケールは250分の1とある。 サイドには広島県産業奨励館の頃の写真と 現在のドームの写真を載せて簡単な説明が書かれてある。
模型の企画制作に関して広島市 広島市教育委員会の監修が入っている。
教育教材と考えて企画されたものだろう。
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キット内容は説明図と ジオラマベース 二枚のパーツランナー そして三枚の絵葉書から構成されている。
小さな箱にしては内容が濃いぞ!
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説明図を見ると 建物と残された外壁 特徴的な螺旋階段部分と噴水も再現されておりドームの鉄骨部分も細かくパーツ分割されている。
産興株式会社はディスプレーケースも出しているらしい…。
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さてパーツはプラモにありがちなスチロール樹脂っぽい材質ではなく むしろ塩ビっぽい少し柔らかめの 上質なプラを奢ってある。
これだけでも高級なキットだと感じられる。
マスプロダクションキットではないためか金型の傷みも少なく バリも殆ど見られない。 また煉瓦のモールディングも若干大味ながらしっかりしたものが入っており金型師の苦労が伺える。
当然建物内壁も細かいモールディングが施してあり突き出しピン痕も目立たないところに来るように工夫されている。
写真でみてもダイナミックな表現力を堪能することができるだろう。
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メーカーの完成写真
模型としての完成度もさるところながら 資料的価値も高い。
なかなかの名作キットであることに違いはない!
その歴史的意義を実感しつつ組みたい好キットである。
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負の世界遺産といわれた題材をモチーフとされているキットですが これは立派なスケールモデルでした。 その誠実なつくり込みからは
企画側の深遠な意義を感じさせるものがあります。
(キット全体の印象から 旧LS社の匂いがする気がしますが気のせいでしょうか?)
このキットは広島原爆資料館で販売されている(1800円)そうですが 遠方の方は広島平和文化センター(082-241-5246)に問い合わせれば 通販してもらえるとのことです。参考までに、企画制作元は産興株式会社(082−243−3949)です。
現在の平和な世の中に感謝しつつ 一度は組んでみたい好キットです。
(作例をプロモデラー越智信善氏が披露して下さることになりました。2000年の終戦記念日頃発表予定。乞うご期待!)
ぞくぞくと舞い込む在庫確認のメールに忙殺されるジロー!
本店の経営もままならないのに 次々と支店を出しても大丈夫なのか?とうとう禁じ手のキャラクター物ネタに突入するのか!そしてジローのバーの行方は?渋滞の中の単車歴2年半の清原さんの運命は?!
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