KA−1は69年4月に海外発売され、9月に国内発売されました。海外販売は白のカラーリングのみで
また国内販売はピーコックグレーのみでスタートしました。
サイドカバーとオイルタンクのグラフィックデザインはマフラー同様、左右非対称です。
左はサイドカバーでありMACHIII500のエンブレムがついており 右はオイルタンクで、いわゆるカミナリマークが描いてあります。
これらも 初期と後期(普及型といったほうがよいか)で変更を受けています。
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写真B1 |
写真B2 |
エンブレムは上の写真のような白文字と黒文字があり、カミナリマークは初期タイプとおぼしき写真B3のものと変更後の写真B4のものがあります。ではこのようなデザインを何故かくも短い期間で変更したのでしょう?
これは海外で発売されたときは、当初白のみが設定されていたことからエンブレムは白文字でカミナリマークも黄色と赤の配色でよかったものの、カラーバリエーションの要望に答えるためにグレーや赤でも見映えがし、汎用性の利くデザインに変更せざるを得なかったのではないかと推測されます。
KA−1国内発売時には、ピーコックグレーのみ設定されていましたが 注文することにより白(海外仕様)の外装も入手できたそうです。このことからも
カラーバリエーションに対するニーズが高かったことが伺われます。
70年後半にエグリタンクからいわゆるペラタンクに移行してからも赤白グレーはエンブレム、オイルタンクマークに変更なく経過しますが、青においてはカミナリマークを廃止しタンク同様のグラディエーション風のデザインになりました。(写真B5)
さらに興味深いのは国内仕様のサイドカバーは従来通りのエンブレムが付く一方(写真B6)、輸出仕様では
オイルタンク同様のグラフィックをデカールで貼り付けになっています。
その後、H1−Bでは両側ともH2同様のエンブレムに変更されています。(写真B7)
オイルタンクは、現用車にありがちなポリタンクをサイドカバーで覆ったものではなく、プレスの金属製タンクです。オイルの残量をみるために透明のチューブを上下に渡してあります。(写真B8)オイルが順調に(!)消費されていくサマを確認できて
シンプルながら気に入っている箇所です。
サイドカバー裏には紙ばさみがあります。(写真B9)ここに車検証をはさみましょうということかもしれませんがあまりにも頼り無さすぎて、走行中にぶっ飛びそうですね。
オイルタンクが金属製であることは板金塗装して復活させやすい反面 あのカミナリマークがネックになりがちでした。最近では個人メーカーがデカールを作ってくれているようで安心です。永らく絶版のままのエンブレムも複製品が出回っているようで
いい世の中になったなーと思います。
KA−1のオイルタンクの蓋はプラスチックでできており今一つだと思いますがH1−Bのものは金属製でかっこいいですね。
次回はいよいよぺラタン編とCDI編、オイルポンプ編です。トリプルミーティングで取材して挑みます!
乞うご期待! |